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2011年12月 6日 (火)

中国上海に進出

中国-上海

□花遊 上海に進出

知人が上海でレストランを開業し見に行ったのがきっかけで上海で花屋をやってみようかという軽いノリからスタート。しかし、観光で行く美味しい料理店や素晴らしい夜景の外灘、それとは裏腹にビジネスでの上海は日々緊張とストレスの連続です。

日本の新聞では盛んに中国、中国と沸き立っていますが、日本で報道されていることとあまりにも大きな開きがありました。海外での会社経営は精神的にも財務的にもかなり大きな負担となりますが、外国で花屋を経営することで今後の花遊自体が変化していく中の一つの体験として学ぶことができるのではないかと思っています。スタッフもより多くの未知の経験を積むことができ更に成長していく部分もあるのかと思っています。そうは言うもののかなり中国は過酷です。中国と言っても上海と北京、広州と香港、まったく違います。それぞれが外国のようなもので、ひとくくりなどできません。それぞれ民族性や考え方もがかなり異なります。それを知らないで多店舗展開などあり得ない話です。ビジネススクールでの授業ならば中国でのメリット、デメリット、SWOT分析、3C4P、レファレンスポイント、RBVなどをプレゼンし都合のよい結論を導きだし、簡単に楽しい授業は終わるのでしょうが、それとは異なり、あまりにも中国の正確な情報が日本には届いていないことがわかりました。不透明すぎる国なのです。

□中国の現状

中国の情報はテレビや新聞、書籍などで奇奇怪怪な話が多くあります。そのほとんどは本当の話で中国に1年もいれば別にすごい話ではなくなります。先日も交通事故で2歳の女の子を引いた後に再び戻って引き直したというような報道がありましたが、中国ではけがをさせて多額のお金を払うより、そうではない選択をしたほうが安いお金で済むとの考え方があるようです。また、その交通事故にあっている人を助けることもできません。助けた人が事故にあった人からこの人にけがをさせられたと言われてしまい、多額の慰謝料を請求されてしまうこともあるため、誰も助けないのです。中国という国でビジネスをするには新聞、書籍、テレビ、コンサルティング会社などの情報収集がありますが、せいぜい面白おかしく書かれた週刊誌まがいのネタで、よく見かけるのが中国はこんなに変な国だとかこんなに日本とは考え方が違うんだというものが大方です。最初に中国に行って出くわす様々な奇奇怪怪な話ではなく、ビジネスをするために本当に重要なポイントを押さえておかなくてはなりません。

例えば中国では税理士事務所の助言は担当者によって全く違います。その税理士事務所の中でさえ質問に対する答えが異なり、また、答えが3通りぐらいあり、その上さらにアドバイスはなく選択は私たちがその3つの中から決める羽目になります。日本ではありえない話です。もちろんこれは日系の税理士事務所でさえこれです。ましてや法律の話になれば弁護士事務所と税理士事務所では見解は全く違います。中国では個々の人々が物事に関与し、それぞれの人が勝手な判断において決定する事柄が非常に多く、答えが一つになっていません。すべてにおいてソフトというかルール、オペレーションも定まっていないのです。これが最大の違いではないでしょうか。このことに本当にストレスを感じ、苦労するでしょう。会社においても社長とスタッフの意見では全く異なります。社長は最高の商品を納品してくれ、と言ったとしても現場の責任者は安いものを納品しろと言います。かなりその辺が統一されたものではありません。これも中国に行って惑わされることです・そして、急激な発展をし、ソフトというかオペレーションもない社会主義の国でのビジネスをするわけですから、資本主義の国から資本主義の国へ行ってのビジネスとは違います。いくら調査しようが本当に重要な情報は見えては来ません。しかし、その見えないものが会社の運命を大きく左右します。

中国に進出している企業、大小を問わず大苦戦しています。というか赤字が100%に近いような気がします。日本の新聞に出ている状況と本当に姿は大きくかけ離れています。日本人が抱く中国へのイメージは人件費が安い・結婚式の数や招待客の人数が多いとかでしょうが、それは10年前の話、実際に人件費に関しては決して安くはありません。確かに一般的に平均的な手取り4000(日本円で48000)と言えば安いのですが、それは日本との為替の話で中国で稼いだお金で給料を払うとなると決して安くありません。その上に保険を4つか5つはいらなければならないので基本給はかなりのものになります。日本人は常に為替を頭に入れて計算するので間違っているのです。また、日本人のような働き方ではないのでさっさと帰ります。

仕事に対する熱意や情熱、責任感は日本とはおどろくほど異なります。

日本人のように仕事をいくつも兼務することは好みませんし。楽な仕事を非常に好みます。ちょっと難しい仕事があるとすぐ辞めてしまいます。

日本のその労働感覚とはかなりのずれがあります。決して給料が安いとは言えません。また、昔のように北京や上海にだけ企業が集中した時代ではないので今は地方にもたくさん企業があります。わざわざ北京や上海に出て少し高い給料はもらえますが、高い家賃を払わなければならず生活は楽ではないので、都市に出ていく人は少なくなりました。地方でもそこそこ稼ぐことができるようになったのです。北京や上海では安い給料で働く若い人は少なくなり中国に進出している日本の企業の多くが安い労働力を求めるのは困難になっています。今、現在黒字企業があるとすれば10年以上前に日本から資本金を入れて、会社を作り安い人件費で製品を作り輸出する製造業ぐらいだと思います。その製造業も今はベトナムなどへ移行しています。中国で仕入れ、中国で売り上げ、給料を払っていくような産業はかなり難しいでしょう。そして中国のみならず新興国は成長余力が大きい反面、国内産業保護が優先されて外資の参入障壁が高いのがほとんどです。外資への圧力は相当なものです。撤退した大林組などもその例でしょう。さて、もう少し身近な話をすれば、日本ではよく中国人に騙されるなということをよく耳にしますが、単純にそれだけではなく、日本人に騙されるケースもよくあります。ある程度中国語も話せ、中国のこともわかっていますから、一番の商売相手は日本人です。騙すというと語弊がありますが、同じ日本人同士だから扱いやすいのかもしれません。日本人にとって一番信頼でき、親切にしてくれるのは中国の人です。

さて、中国の人口は13億人、実際は全く違います。もっと多いと思います。話が重くなりすぎるので書けません。中国の抱える問題や日本で取り出されている問題の根本はこの人口にすべてがあります。中国の最大の武器は人口と面積ですが、最大の欠点もこの人口と広大な広さにあります。13億人の人間から11000円集めれば1兆円3000億円になりますが、逆に1人の人間に1000円払うのには13000億円もの金がいるのです。中国の抱える最大の利点と欠点は表裏一体なのです。中国には富裕層と中間層、そして低所得者がいます。低所得者は税金を納めるわけでもなく、国のセーフティーネットで守られているわけでもありません。

中国はこの13億人の人間に仕事を与え、食事をさせなければならないのです。

つまり、早く食べ物を作り、早く供給しなければならないのです。だからいろいろな問題が出てくるのです。中国にはスピードが必要なのです。質や安全は二の次になります。

これは13億人にものぼる人口の問題と大きくかかわっているのだと思います。忘れてはならないことは現在の中国の繁栄が、切り捨てるものを切り捨てたうえで成り立っている繁栄だということです。

中国は年金や医療保険を切り捨てています。老後はかなり大変なことになっています。これは巨大な人口を抱える国の宿命なのです。経済成長の勢いはあっても、社会保障の制度がまったくといってよいほど機能していない国です。病院に通えない低所得者層から、診察を受ける資格があっても、病気の子供を抱えて1晩徹夜してやっと診てもらえる庶民、

もっとも中国は商売をやっている人も含めてギリシャのように(全国民脱税)現象が当たり前なわけですから、財源がないのに福利は成り立つわけがありません。

中国では個人の福利厚生を手厚くすれば、国家財政の破綻は避けられない、それは昔そうであったイギリスや今の日本とそして破綻しているギリシャと同じです。擁護するわけではありませんが、一企業でも同じことです。日本航空にしろ倒産した日本興業銀行でも同じことが言えます。やりたいのはやまやまですが、限界があるのです。中国の高官は今年2020年までに全国民の年金をカバーすると宣言しています。そのためには中国は集めたお金を原資に新たな公共事業を行うしかないのです。中国では人口のわずか1%の富裕層が富の41.1%を独占していると言われています。そしてその富裕層とは国有企業の幹部層だという事実があるのです。

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